管理職なら定年まで働くことも十分可能

アプリ開発会社では、主にスタッフは管理職側か専門職側かに分かれます。会社によっては、35歳あたりで社員にどちらのルートを選ぶか選択をさせることもあります。管理職ルートを選択した人は、上流工程に関わるようになる傾向が強いです。アプリ開発については企画立案が重要な要素となりますが、その部分で大きな役割を果たすことが求められるのです。企画書を書いたり、仕様書を作ったりして、実際にプログラミングをする機会は減ることでしょう。スケジュール管理はもちろん、部下の管理もしなければなりませんから、プレッシャーは増大します。

万が一失敗をしてしまうとなると、大きな損失の発生に繋がるかもしれません。特にスケジュール管理は難しい作業になります。社員が自分の思った通りに動いてくれるとも限りませんし、バグは必ず混入してしまって人海戦術を使うしか解決策がない場合も出てくるからです。考えることも多いですから、それなりの適性がないと難しいでしょう。

ただ、その分メリットも多く見受けられます。まず一番大きいものとして、定年まで働ける可能性が出てくることが挙げられるでしょうか。IT業界では、定年まで働くことがかなり難しくなっています。年齢からくる衰えのせいで、技術が現場で通用しなくなってくるからです。しかし一旦管理職のルートに入ってしまえば、現場の最前線で戦う必要はなくなります。普通の会社員と同様に、定年まで働ける可能性が出てくるのは大きいです。